なお、ブレインクリニックのAERA編集部に対する回答は次の通り。
――木下優樹菜さんが貴院にてQEEG検査を受け、ADHDと診断されたのは事実ですか。
<来院の事実の有無にかかわらず、当院としては回答できません。>
――貴院では、QEEG検査のみ、またはQEEG検査の結果を主な理由としてADHDを含む発達障害であるとの診断を行ったり、発達障害の傾向(グレーゾーンなど)であると患者に伝え、治療を促すことはありますか。
<ご指摘のような事実は全くございません。問診(ASRS-v1.1. )、WAIS™-IV知能検査、生活状況のヒアリングなど複合的に行っております。>
――多くの医師が「QEEG検査で発達障害を知ることはできない」と指摘しています。この指摘に対する貴院のご見解をお教えください。
<QEEG検査のみを根拠に診断を行っているという事実はございません。多面的な評価が必要と考えますし、当院は問診(ASRS-v1.1. )、WAIS™-IV知能検査、生活状況のヒアリングなど複合的に行っております。>
――日本精神神経学会では2020年、rTMS治療について注意喚起(本文参照)を行っています。これに対する貴院のご見解をお教えください。
<当院は、注意喚起の対象にはなっておらず、特に見解は御座いません。>
――QEEG検査による発達障害診断やrTMSによる発達障害の治療は、今後の発展が期待される分野です。貴院でのQEEGによる発達障害診断やrTMS治療の蓄積について、論文などとして広く発表するお考えはありますか。
<研究成果の発表にも力を入れております。>
(編集部・川口穣)
※AERAオンライン限定記事