『ONE PIECE』各種配信サービスにて、アニメ全1000話を一挙配信中!
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
『ONE PIECE』各種配信サービスにて、アニメ全1000話を一挙配信中! (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

私も作品の結末がわかっていないので、なんとか最終回まで生きて、最後まで見続けたい。もし途中で死ぬことになったら、死ぬ間際に「最後教えてくれ!頼む!もう死ぬからいいでしょ」って、結末を知っている関係者の人に頼み込むつもりです(笑)。ちなみに結末で明かされると思われる、ひとつなぎの大秘宝「ワンピース」についてですが、私は「仲間」や「絆」とか、観念的なものだと予想していました。でも、尾田っちが「そんなものじゃないんです。ワンピースはちゃんとあります!」って、それだけは言っていた。ワンピースの宝は「物」としてあるのでしょう。一体どんなものなのか、結末が楽しみです。

――「ONE PIECE」特有の魅力を感じることがあれば教えてください。

尾田っちの描く絵は、通りいっぺんの漫画の表現ではない時があるんですよ。例えば泣いているときは、どんなに綺麗な女性でも鼻水を描く。普通なら涙だけでいいって思うところも鼻水を描くのだから、面白いですよね。かと思えば、泣いているだろうなっていう時にいきなり満面の笑みの絵がきたりして、「そうきたか!」と。役者としては、そういう表現を演じるのは楽しいですし、やりがいがあります。

――声が宿ると、マンガとはまた違う情趣が生まれそうですね。

それについては尾田っちもアニメが始まった時に「ずるいなあ」って言っていました。アニメは色がついて動いて、音が入って声が入って。「俺は平面で白黒だよ。動かないんだよ」ってうらやんでいましたね。ありがたいことに、尾田っちはアニメを別物として、ちゃんと認めてくれています。原作者がアニメにも「これはダメ、あれはダメ」「これしないで」って言うことが多すぎると、アニメを作るスタッフが萎縮して、いきいきしないじゃないですか。ですが、「ワンピース」の原作者は、別物として「いいなあ」って言ってくれる器の大きな人。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?
次のページ
「少年役はルフィを最後にしたい」と語る理由