もう猫のいない人生なんて──と思う人は多いだろう。とはいえ、動物を飼うことは、覚悟がともなうということも本当の愛猫家は知っている。猫を愛してやまないタレント・ダレノガレ明美さんに、思いを語ってもらった。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
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わが家の猫家族は、今5匹。そのうちの2匹が保護猫です。キジトラのダイトン(メス・5歳)は保護した母猫から生まれた子。未熟児で、看護のかいなくきょうだいはみんな死んでしまって、唯一の生き残りです。
獣医さんが「ダイソン並みの吸引力でミルクを飲む」ってことで、ダイトンと名付けました(笑)。母猫も家に入れたんですが、仲間が迎えに来て、どうしても出たがるので、避妊してTNR(※)。どこかで元気にしていてほしいと願うばかりです。
もう一匹の保護猫、メイちゃんは、本当に運がいい子! 保護犬・保護猫に興味があることはSNSでも発信しているので、動物を保護したけどどうしたらいい?っていう相談をよく受けるんです。メイちゃんもそのうちの一件でした。
なるべくアドバイスをするようにしているんですが、病院に連れていけばお金もかかるし、正直、対応は難しい。私がすべて引き受けるわけにもいきません。メイちゃんは片目がつぶれかけていて、ガリガリで、すぐにも手当てしないと危ない状態。でも拾った人はどうしたらいいかわからない。場所を聞いたらマネジャーさんが住んでいる街だとわかって、引き受けたんです。
全身ノミだらけ。冷え切った体をとにかく温めて、どうにか峠を越すまで寝ずに看病したら母性本能が刺激されまくり。里親を探そうと思ってたけど、もう無理(笑)。片目が不自由なのもいとおしくてしょうがないです。
動物ってすごいな、と思うのは、初めこそシャーシャー怒るけど、最終的には誰かがお兄さん・お姉さんになって面倒をみるところ。メイちゃんにはソマリのソラ吉君がお兄さんになってくれました。いつも寄り添う面倒見の良さは、感動的なほどの愛情深さです。