辛すぎる決断だった。日本サッカー協会が7日、第100回全国高校サッカー選手権で史上初のベスト4に進出した関東一高の選手2人から新型コロナウイルスの陽性反応が認められたため、出場辞退することが発表された。
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同協会の公式ホームページにとると、「大会感染対策ガイドラインの内規に則り、正規登録チーム(選手30名及びチーム役員)に代わり予備登録チーム(選手14名及び正規登録チーム以外のチーム役員)での出場について、関東第一高校およびサッカー部の関係者で検討した結果、関東第一高校は準決勝の出場を辞退することになりました」と報告。
関東一高の小野貴裕監督は「今大会だけでなく、この2年間できる限りの対策を講じてきました。それでも陽性者が出てしまった以上、大会・相手校に迷惑はかけられないと判断しました。チームは動揺が隠せない状況ですので、個別の取材はご遠慮頂けますと幸いです」というコメントを発表した。
関東一高は準々決勝で優勝候補の静岡学園に1-1で試合終了間際に同点に追いつき、PK戦の末に撃破。選手やスタッフたちは喜びを爆発させていた。
「関東一高が勝ち上がったBブロックは静岡学園、流経大柏、米子北、矢板中央、尚志と強豪がひしめき『死のブロック』と呼ばれていました。タレント集団の静岡学園は3回戦で宮崎日大に8-0と圧勝し、準決勝で戦う関東一高は苦戦が予想されたが、猛攻を耐え抜いて堅守速攻で番狂わせを起こした。尚志、矢板中央、静岡学園と強豪を倒した戦いぶりは勢いだけでない。個々の選手たちが試合を重ねるごとに自信をつけているのがプレーにも表れていた。関東一高の試合をもっと見たかったのですが、まさかこんな結末が待っているとは…」(スポーツ紙記者)
ネット上では「ワクチン接種が進み、コロナが発症しても軽症が大半です。いつまでこんな残酷な思いを子供たちにさせるのか。陽性以外の子供たちがPCR検査を受けて陰性だったら出場辞退の必要はない」、「本当に気の毒でならない。こんな事いつまで続ける気なのか?サッカーに限らず、子供達の青春を守ってあげられない事に、大人として申し訳ない」など出場辞退を惜しむ声が多い。