スポーツ観戦全般が好きなお笑い芸人・カンニング竹山さんだが、北京五輪に関して、なんとも複雑な気持ちでテレビ観戦をしているという。そんなテレビ観戦でも聞こえてくる中国語の大声援――「それって、いいの?」
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北京五輪は、オリンピックの競技が好きなのでテレビで見ていますよね。スキージャンプ女子の高梨沙羅選手はメダル取ってもらいたいなとか、開催される前から見たいと思っている競技もありました。アルペンスキーの滑降とか大回転とか好きですね。外国の知らない選手ばかりだけど、ずーっと見ている。競馬が好きだから、あぁいう競走が好きなんですよ(笑)。スノボで複数の選手が競争するスノーボードクロスも好き。カーリングも見ますね。冬季五輪の方が好きかもしれない。
スポーツはつくづく面白いなというのはあるんだけど。心のひっかかりはどうしてもあります。そのひっかかりは、選手には全く関係ないことで、オリンピックと政治とは分けて見なければいけないのだろうけれども、でも、分けて見ることがどうなんだろう? 選手には関係ないことだから分けて見た方がいいとは思うんですがね。
スポーツの祭典なのに、オリンピックは政治利用されてしまう。例えば、開会式の聖火リレー最終走者で新疆ウイグル自治区出身のウイグル族のノルディックスキー女子選手が出てきたのも、中国はウイグルのことが問題視されているのに、登場させるのではなくて外すということはできなかったの? 挑発しているとも報じられましたが、あえて、その人が最終走者じゃなくてもいいんじゃないの? 今回、聖火リレーに出てきた人が、ものすごい記録保持者とかオンリーワンなら仕方ないですよ。そのようでもないのに、なぜ政治利用していると思われてしまうことをしているのか。
日本オリンピック委員会で国際業務部参事を務められた春日良一さんがラジオで語っていたんですが、オリンピックはスポーツと平和の祭典で、最も平和が望める祭典なのだから、その平和の期間中に、政治的ボイコットをして現地に政治家が入らなかったとしても、国と国同士が平和的な議論をすればいいと。それこそがオリンピックだという話をされていた。オリンピックは政治利用ではなくて、スポーツによって世界が平和になる大会だから、そういう基本理念の下、開催して欲しいという考えで、確かに、そうなったら素晴らしいと思った。