「必要なときだけ服用すればいいんです。バイアグラは投与後4~5時間、シアリスは36時間まで有効性が認められています。平日の必要時はバイアグラ、週末はシアリスと使い分けている方もいます。薬は相性もあるので、まずは試してみることが大事です」(竹越院長)
ただ、気をつけたいのは、非正規品のED薬を処方するクリニックがあること。実際に体調を崩す人もいるという。それを避けるためには、国内のED治療薬、医薬品メーカーの病院検索サイトで確認することが重要だ。
一方、ED薬が飲めない人、根本的な治療を望む人に人気の治療法もある。陰茎に特殊な衝撃波を与える医療機器を使う。陰茎幹や海綿体の全範囲で血管が揺すられるなどして、新しい血管が生まれ、そこに血液が流れ込むことで勃起能力を高めるものだ。
「新しい血管が成熟するまでに2、3カ月はかかりますが、施術3回目くらいから以前と違うという人もいますね。一度終了して、数年後にまた希望する人もいます。副作用報告もありませんし、高血圧や既往症のある方でも使えます」(安田院長)
Dクリニックでは、治療は1回20分程度。週1回を4回で終了という。
実際、衝撃波を手の甲に当ててもらった。トントンとかすかに打たれている感覚はあるが痛みはまったくない。40代から70、80代も多いという。
高齢化が進み、定年後も仕事を始め社会参画が必須の時代である。いつまでも溌剌(はつらつ)とした男でありたい、女性にモテたいという気持ちは大事だ。そのためのQOLを考えていく時代になっている。
※週刊朝日 2022年2月25日号