じゃがー・よこた/1961年、東京都生まれ。77年に全日本女子プロレス入りし、WWWA世界王座などのタイトルを獲得。2004年に医師の木下博勝氏と結婚した(写真/掛祥葉子)
じゃがー・よこた/1961年、東京都生まれ。77年に全日本女子プロレス入りし、WWWA世界王座などのタイトルを獲得。2004年に医師の木下博勝氏と結婚した(写真/掛祥葉子)
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 離れすぎても近すぎてもいけない、バランスが難しい親子の距離感。プロレスラー・ジャガー横田さんは、高校受験真っ只中の息子・大維志くんと夫で医師の木下博勝さんの3人の日常をYouTubeチャンネルやSNSで「さらけ出す」ことで関係性が深まったと振り返ります。AERA 2022年2月28日号で明かしたジャガーさん一家の「親子関係」をお届けします。

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 息子の大維志は高校受験生になり、夫もクリニックを開業。忙しいので、3人が集合するのは夕飯とコロナの少し前から始めたYouTubeの撮影くらい。でも、そのたび「家族がまとまっているな」と感じています。

 撮影では自然体をさらけ出すのが一番だと思い、打ち合わせはしていません。ただ、カメラを意識しているので、普段聞かない言葉が飛び出したりもする。「あ、息子はこんなことを考えているんだ」と気づくきっかけにもなっています。まだ15歳なので、間違えたことを言うときもあります。「違う」と諭しますが、結局言い合いになって、ひどい動画になったことも。でも、後で自分で考え直して、言われたことを受け入れているんですよね。

 思い返せば私自身、親の話は「うっせぇ」と思って聞いていました。でも、そう思って聞いていた親の言葉って、後で効いてくるんですよ。親が口うるさく言ったことを一つでも二つでも改めることが成長だと私は思っています。

 今後、世間の息子への風当たりは、自然と強くなっていくと思います。もちろん親として注意していきますが、痛い思いをしないと直せないこともある。そのときは本人が自分で考えるタイミングなんでしょうね。

 喧嘩なんて日常茶飯事です。でもそうなったら、お互い相手の言葉を咀嚼して謝ることもしています。とはいえ私は根に持つタイプで、あまり謝りませんが……。そんなときに折れてくれるのは夫です。そのことを私がわかっているだけマシですよね(笑)。

(構成/編集部・福井しほ)

※AERA 2022年2月28日号