「難しい問題だと思います。米国やNATOが軍隊を派遣すべきかについては、賛否両論の意見があるでしょう。ただ、本田選手に対して『ロシアを擁護している』という批判は違うかなと感じます。一連のツイートで興味深いのが、ロシアのリーダーの気質に触れている部分です。米国、ロシア、中国、日本で価値観が違えば常識も変わってくる。話し合いが通じない人間がいることを認識しなければいけない。ウクライナの問題は日本にとって対岸の火事ではない。話し合いがこじれたら戦争になるという事態が現実になった。もし外国から軍事侵略を受けたらどう対応するのか。米国が助けてくれるとも限らない。安全保障の議論はもっと突き詰めなければいけないでしょう」(北京在住の記者)

 ネット上では「自衛隊だけでは中国、ロシアと戦ってもまず勝ち目はない。核があるないの問題ではなく、物量、戦闘員の数が違いすぎるから。本田が言うように無駄な犠牲者を出さないようにするために間違った選択をしないようにトップが判断することも大事(原文ママ)」、「彼の言うことにも一理ある。それは認める。ただ、同時に彼のそれはあまりに目先に囚われており、事を単純に見過ぎているともいえる。ウクライナがただロシアの言うことを唯々諾々と従えば、確かにこの戦争は起こらなかったかもしれない。けれど、その後のウクライナの平和を保障するものでもない。主権を犯され、身を守る力を喪い、孤立したウクライナにロシアがその後どんな要求をつきつけるか。はたしてウクライナがその後も存続するのか(原文ママ)」など様々な意見が。

 ロシアに対する経済制裁が強まっている。軍事侵略は絶対に許されない。(木村秀次)