
林:すごいですね。知らないうちに行ってそんなことするって。
鶴瓶:あの人、家とか不動産が好きやから、来はったんです。そこから半年もたたないうちに「硝子のかけらたち」いうドラマでご一緒して、「僕の家に来はったでしょう」「行ったよ。大きい家を建てたって聞いたから。なんか土地の安そうなところね」「いらんこと言わんといてください」(笑)。でも、素晴らしい人です。
林:私、中居(正広)君との「仰天ニュース」も大好きです。あれも長いですね。
鶴瓶:20年以上かな。中居はSMAP結成のときからずっと知っとるけど、ものすごくええやつですよ。だけどハラ立つ。あいつ、僕の話を聞こうとする気がないんです。ときどき腹立って寝られへんときありますから(笑)。お二人(林さんと中園さん)もつき合い長いんでしょう?
林:私の『不機嫌な果実』がドラマになって、中園さんが脚本を書いてくれたときからだから……。
中園:かれこれ25年かな。
林:男性の好みが似てるんです。
中園:男の人が100人ぐらいいるパーティーに行って、帰りに「あの人、すてきでしたね」って私が言うと、それが必ず同じ人なの。
鶴瓶:中学生みたいや(笑)。
中園:あるとき、テレビを見てたら外務省の人がニュースに出てきて、すぐ真理子さんに電話して、「あの人ステキね」って言うと、「あ、やっぱり」って。
林:それで外務省の知り合いに頼んで一緒にごはん食べたんですけど、会ったらあんまりおもしろくなかったのよね。
中園:話がつまらなくて、途中からやる気なくなっちゃって(笑)。
鶴瓶:なんや、自分たちから指名しといて(笑)。
(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)
笑福亭鶴瓶(しょうふくてい・つるべ)/1951年、大阪府生まれ。72年、大学を中退し、六代目笑福亭松鶴に入門。関西で活動後、東京に進出。数多くのバラエティー番組で活躍するほか、俳優としても人気を博す。レギュラー番組に「ザ!世界仰天ニュース」「鶴瓶の家族に乾杯」など、過去の出演作に映画「ディア・ドクター」「閉鎖病棟」など。第43回日本アカデミー賞優秀主演男優賞など受賞多数。出演ドラマ「しずかちゃんとパパ」(NHK BSプレミアム・BS4K)は3月13日から放送予定。
※週刊朝日 2022年3月11日号