
「例えば、Dホテルの療養者100人に対し、特別弁当を180食を発注したり、極端なケースではEホテルの療養者40人に対し、140食も発注したりし、一部を破棄ということもあり、驚きました」(都庁関係者)
都の福祉保健局に弁当の大量廃棄について取材すると、こう回答があった。
「特別弁当は入所者と勤務中は施設内に留まる必要のある医療従事者等のスタッフに配布するとともに、希望する入所者には追加で配布しています。入所者数と発注数の差分をそのまま廃棄したわけではありません。現在は、より緻密な発注数となるよう療養者の見込み数を精査の上、余りが生じた場合は、他の宿泊療養施設に配布するどの改善策をすでに講じています」
都によると、それでも余剰となった場合、TOKYOチャレンジネット(住居喪失者不安定就労者・離職者等サポート事業)や子供食堂等に最近は提供しているという。
東京や大阪でまん延防止等重点措置が再延長され、ホテル宿泊療養はまだ続くだけに「食品ロス」がなるべく出ぬよう知恵を絞ってほしい。
(AERAdot.編集部 今西憲之 森下香枝)