ゴルファーの丸山茂樹氏は、西郷真央選手の初優勝、松山英樹選手の米ツアーについて語る。
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国内女子ツアーの開幕戦「ダイキン・オーキッド・レディース」(3月3~6日、沖縄・琉球GC)で、西郷真央さん(20)がツアー初優勝を飾りました。
トップと5打差の8位で最終日を迎えて、6バーディー、1ボギーの猛チャージ。沖縄で大逆転をなしとげました。
ルーキーだった昨シーズンは2位が7回もあって、「あと一歩」って悔しい思いもしたでしょうけど、それだけ安定した力があったってことですから。ポン、ポンと勝つかもしれないですね。
アメリカの女子ツアーに本格参戦する渋野日向子さん(23)は「HSBC女子世界選手権」(3月3~6日、シンガポール・セントーサGC)で最初の一歩を踏み出しました。通算1アンダーの47位でしたけど、最終日は5バーディー、1ボギーと伸ばして終わりました。
初戦は試合勘とかグリーン周りとか、あらゆるところがちょっとずつ失われてる中でやるので、非常に難しいんですよ。スロースターターもいれば、西郷さんのようにスッといってしまう人もいるし。でも渋野さんも予選落ちはないとはいえ4日間しっかりプレーして、最終日にグッと上向きなゴルフで終われたのはよかったんじゃないでしょうか。
アメリカ男子ツアーの「アーノルド・パーマー招待」(3月3~6日、フロリダ州オーランドのベイヒル・クラブ&ロッジ)でも、松山英樹(30)が最終日に初めて70とアンダーパーで回って、20位で終えました。
かつて僕のキャディーをやってくれてたスギちゃん(ツアープロキャディーの杉澤伸章さん)が現地へ行ってたんで話を聞きましたけど、英樹は体調がよくなくて、痛みの出る箇所もあって、全開で振れなかったそうなんですね。
それでもね、そもそも風が強かったりグリーンが硬かったりという難しい条件に加えて、フルスイングできない体の状態でも20位に入ってくるんですから。