そして、出川さんは、誰に対しても、とにかく優しい。

 ボクが「充電旅」に初めて出演することになった時も、出川さんはボクに直接声をかけてオファーしてくれた。「クロちゃん原付の免許とらないの?番組出て欲しいんだけど」ってね。そんなふうに直接オファーしてくれるだけでも嬉しいのに、その後、実際に出演するまでに1年くらい期間が空いてしまったことすらも、出川さんは謝ってくる。「こちらからオファーしたのに1年も空いちゃうなんて失礼すぎる。申し訳ない」ってね。しかも、それをボクに言うんじゃなくて、わざわざマネジャーに謝るんだよ? そんなことしてくれるタレントさんなんていないよ。マネジャーもびっくりしていた。

 こういう細かい心遣いができるのも出川さんの魅力。出川さんのことを悪く言っている人ってこれまで見たことがない。

 課題は山ほどあるし、マネジャーには「人間としての器が違う」とか言われているけど、ボクもいつかは、出川さんのような、誰からも愛される芸人になりたい。

 さんまさんや松本さんとは、一味違うプロフェッショナル、出川さん。

 似ているところはかなり多いんだから、いつかはボクもなれるよね?

 (構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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