創設当初は“マル外ダービー”と呼ばれ、当時はクラシックに出走できなかった外国産馬のシーキングザパール、エルコンドルパサー、クロフネら名馬を輩出したNHKマイルカップも、クラシックの外国馬開放にともなって性質が変わり、ロジックやピンクカメオ、マイネルホウオウ、クラリティスカイ、ケイアイノーテックら一発屋の宝庫となった。
ただし一度しかビッグレースで輝かなかったとはいえ、一度でもG1を勝つことが容易でないことも事実。一発屋たちにはそれをなし得る力と、天運があったということだろう。
さらには競馬にはギャンブルという側面もあるので、一世一代の激走を見せた穴馬は馬券を当てた人にも外した人にも強烈な印象を残して語り継がれるもの。あなたの記憶に焼き付いた一発屋はどの馬だろうか?(文・杉山貴宏)