ドラマや映画、舞台など幅広く活躍する小池徹平さん。ブロードウェーミュージカル「キンキーブーツ」日本版の3度目となる公演を今秋に控えます。舞台への思いや見どころなど、作家・林真理子さんに語ってくれました。
【小池徹平、俳優20周年で音楽活動に意欲 「弾き語りやライブで感謝を伝えたい」】より続く
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林:私、「キンキーブーツ」の初演を見ましたよ。再演も見ました。
小池:えっ、ほんとですか!? ありがとうございます。
林:今度3度目をやるって本当ですか。
小池:はい、秋に。
林:チャーリーの役って、ご自分でどうですか。非常にナイーブでやさしい青年ですけど、自分に似てるなって思います?
小池:自分と似てる部分って、あんまりないかもしれないです。チャーリー自身、僕よりも若い感じがするんです。世界のチャーリー役の中で僕はわりと上の年齢なんで。
林:そうなんですか。友達の見巧者が、「ローラもすごいけど、これはチャーリーがすごいんです」と言ってましたよ。
小池:ほんとですか。ありがたいです。縁の下の力持ち的なポジションですけど、物語の主人公としてはチャーリーなので、ものすごく丁寧に演じさせてもらってます。そこが伝わってるのはうれしいですね。
林:ブロードウェーミュージカルを日本で見たあと、ブロードウェーに行って本場を見ると、やっぱり日本のはいまひとつだなと思ったりするんですよ。でも、「キンキーブーツ」に関しては、私、ブロードウェーでも見ましたけど、「日本すごいじゃん」と思いましたよ。「遜色ないじゃん」って。
小池:ありがたいです。「キンキーブーツ」はジェリー・ミッチェルさんという演出の方や、その右腕の方、歌唱指導の方も日本に来て、つきっきりでブロードウェーとまったく一緒の演出をしてくれました。日本では伝わりにくいような向こうのギャグも、日本版演出協力の岸谷五朗さんとキャストで話し合ってちょっと書き換えたり、どうしたらもっとおもしろくなるか追求したんです。初演も再演も。