睡眠の重要性について力説するひろゆき(『だんな様はひろゆき』より)
睡眠の重要性について力説するひろゆき(『だんな様はひろゆき』より)

■互いの居場所を尊重する

 このように、話し合いと妥協で共同生活を続ける噛み合わない私たちですが、いくつか意識していることがあります。

 まずはそれぞれの「聖域」を作ること。

 例えば私たちは2人とも家で仕事をしており、それぞれが1日の大半を過ごすスペースがあります。

 彼の場合は配信部屋がそれにあたり、この部屋に関しては、彼の聖域なので自由に使ってもらっており、仮に掃除をしても「私が勝手にやっている」という意識でいます。

 自宅という限られたスペースですが、考え方の違う同居人(私)に気兼ねせず過ごせる場所が彼にも必要な気がします。

 ちなみに、この聖域は、例えば家のどこか一部の「自分好みのスペース」だったり、あるいはお気に入りのカフェなど外の場所でも良いと思います。誰かを気にせず、自分の好みに向き合える時間や場所を持つことも、居場所の一つなんじゃないかと私は思っています。

 忘れてはならないこととして、ここまでの共同生活を送る工夫は、全て「私目線での対応」だということ。自分が気になるから解決しなきゃと思っているのであって、逆にいえば自分が気にも留めていないことが、相手にとってはストレスの種になっているかもしれません。月並みな言葉ですが、相手が自分の意向に向き合い、歩み寄りを見せてくれたときは感謝を忘れないようにしたいです。


 そして1番大切なのは、「相手の良い部分に目を向けること」です。考えの合わないところを書くとキリがありませんが、それ以上に好きなところも挙がってきます。

妻の好物を探して買ってくれるひろゆき(『だんな様はひろゆき』より)
妻の好物を探して買ってくれるひろゆき(『だんな様はひろゆき』より)

 頑張ってオシャレをしたり、本当は家にいたいのに外食してくれた過去の彼もそうだし、今でも「この場所面白そうだね」と私が言うと、その場では興味のないそぶりを見せるくせに、時間に余裕ができると「この前話してたところ行ってみる?」など言ってきたり、毎回スーパーで、私の好物が売っているかチェックしてくれたりするところも、「私が好きと感じる物事を覚えていてくれるんだなぁ」と嬉しくなります。

 大きな相違は解決が必要ですが、ふと見落としがちな、相手からの小さな歩み寄りを忘れないようにしたいです。それが、家庭というサバンナにおいて、違う人間同士が上手に共存する方法の一つではないでしょうか。

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