洗い物を放ったらかしがちだった彼も今ではこのとおり(『だんな様はひろゆき』より)
洗い物を放ったらかしがちだった彼も今ではこのとおり(『だんな様はひろゆき』より)

 仮に、自分が言われたり目の前でされたりしてどうしても不快なことなら「私には/私の前では/~するのをやめて欲しい」と伝えれば良いはずです。

 次に私は、その「困る」と感じる部分が、話し合いで解決・改善可能なものか試してみることにしました。

 夫婦やパートナーに限らず、共同生活をする上での共通認識は必要です。

 例えば私は、居間やキッチン、お風呂やトイレなどの共用スペースは、常識的に考えて最低限の清潔感、衛生状態を保ちたいし、そこに個人の持ち物を置きっぱなしにする(スペースの私物化)ことはやめてほしいと考えました。

 最初こそ「僕は汚れるのは気にならないから嫌だったら出ていって」という殿様状態なスタンスの彼でしたが、「それだと別れて終わりになるけど、それで本当に良いわけ?」と聞くと、本当に少しずつですが改善の傾向が見られ、洗い物や食事当番なども、同様に時間をかけて改善を重ねていったのです。

 ちなみに、我が家の場合1番問題解決に時間がかかったのは「音」の問題でした。元々騒音の中でも平気で眠れ、映画やゲームも大音量で楽しむのが好きな彼に対して、ちょっとした物音ですぐに目覚めてしまう私、日常生活も基本的には控えめなボリュームが好みです。

 また、彼は日本との仕事の都合上、フランス時間の真夜中に収録や配信が入ることもしばしばで、一時期私は酷い睡眠不足に悩んでいました。最初は「気になるなら耳栓したら」とまったく気にならない彼目線からの解決策を提示されたのですが効果はほぼゼロ、その後彼が防音対策グッズを導入するも改善にはほど遠い状態でした。

 しかし、私にとって睡眠は健康状態が脅かされる「余程のこと」であるため、簡単に引くことはできません。幸い、彼自身も睡眠の重要性については重々承知しているので、最終的に日中の音量はある程度目をつむり、夜間については彼が収録や配信する場所を移動するというやり方で妥協しました。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?
次のページ
噛み合わない私たちが意識してやっていること