岡田さんが亡くなった12時15分。現場では、1分間の黙祷が行われた。
コラムニストでアイドル評論家の中森明夫さんも来ており、こうツイートした。
「アイドル#岡田有希子の36回目の命日です。四谷四丁目交差点へ行き、12時15分に黙祷してきました。毎年、来ています。今年も沢山の方々がいらっしゃっていました。一度だけお会いした時の彼女の笑顔が忘れられません。岡田有希子さんの魂が安らかでありますように…」
その後、供花や写真パネルなどは、有志の手で愛知県愛西市郊外にある岡田さんの菩提寺、成満(じょうまん)寺へ全部運ばれた。
前出の弓指さんは「僕は持てるだけ持って新幹線で。残りは愛車で運んでくださる方がいるのでお任せしました」と急ぎ足で東京駅へ向かった。
一方の成満寺。岡田さんと同じく84年デビューの歌手・荻野目洋子さんは、今も墓参を欠かさない。
同寺の住職(79)によると、
「今年は3月7日、(荻野目さんは)朝の7時頃に来て下さいました。36年経つのにずっと続けられるのは、なかなかできないことだと感心しています」。
4月8日は朝早くからファンが絶えず、岡田さんが眠る墓は供花で埋め尽くされた。
「100人以上お越しになられました。東京で追悼後、新幹線で足を運ぶ方もいらっしゃるので、毎年午後4時から本堂で法要を行っています。今年は50人ほど参列されていました」
わずか3年弱の歌手生活だったが、岡田さんは永遠のアイドルになった。
(高鍬真之)