「本人は自身の性格について『良くも悪くもゼロか100ですね。グレーゾーンでずっといるのが無理なんです。すぐ決めたい、すぐに答えがほしい!』と話し、共演者の二宮さんも『多部ちゃんは性格がサバサバしていますし、僕に対してもしっかり受け答えしてくれて』とインタビューで話されていました。多部さんの“飾らなさ”は、一緒に仕事をした人たちから絶賛されています。ある映画監督は『演じていて自分を良く見せようとしないところ』が多部さんの魅力だと語り、何度も彼女を取材したことのあるライターは『取り繕わずに正直に話をしてくれるので、とても好感が持てる』と話していました」(テレビ情報誌の編集者)
■6年かけて大学を卒業
現場からの好感度も抜群の多部だが、努力家な一面も彼女の大きな魅力だろう。連続テレビ小説「つばさ」(2009年・NHK)の主演の座を射止めた当時、20歳の多部は大学に通いながら撮影をこなしていたという。当初は「学業と両立させよう」と曜日を決めて登校していたが、仕事が忙しくなり休める時間がなくなってしまい、途中で断念。「一回休学して(撮影が)終わって落ちついてから復学して卒業しました」と情報番組で明かしている。休学・留年を含めて卒業まで6年はかかったものの、学生と女優の二足のわらじを続けたことが、彼女にとってプラスに作用したようだ。
「清純派からコミカルまで役柄が広いのも彼女の武器です。その演技力は10代のころから高く評価されていて、多くの賞も受賞しています。近年は“まっすぐ”な女性がハマり役となっており、『これは経費で落ちません!』での熱血経理部員・森若沙名子役や『私の家政夫ナギサさん』で演じた製薬会社のMRのキャリアウーマン・相原メイ役が話題となりました。特に後者は、ファッションがオシャレでまねしたいと憧れを抱かれつつも、完璧ではなく、ほどほどに隙のあるキャラクターが視聴者の共感を得ていたように思います」(同)