浅野ゆう子さん(左)と林真理子さん(撮影/写真映像部・加藤夏子)
浅野ゆう子さん(左)と林真理子さん(撮影/写真映像部・加藤夏子)

浅野:「はい」「はい」って言うタイプではないので、もしそういう人生を歩んでいたら、どこかで精神的に爆発してたかもしれません。絶対的に自分一人で生きていくだろうなと思ってましたので、結婚というのは自分の人生の中でほんとに意外なことでした。

林:「待っててよかった」という方にめぐりあったんですよね。

浅野:はい、よかったと思います。

林:ご主人は、何をやってらっしゃる方なんですか。俳優さん?

浅野:一般人です。

林:一般人の方とこのままおつき合いしていて、どこかで撮られたり書かれたりするくらいだったら、結婚してピシッとしたほうがいいという感じですか。

浅野:お話ししたいことは山のようにあるんですが、それは書けないことで(笑)。年も同じなので、おつき合いをしていくのであれば、責任がとれるパートナーでなくてはいけないと考えたときに、相手から「結婚しましょうか」という言葉が出て、ああ、もう結婚という形しかないんだろうな、と思って踏ん切りました。お互いにもうそろそろいいのかな、という気持ちがあったんだと思います。

林:なるほどね。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)

浅野ゆう子(あさの・ゆうこ)/1960年、兵庫県生まれ。74年、「とびだせ初恋」で歌手デビュー。80年代後半から女優として活動、「抱きしめたい!」「ハートに火をつけて!」などで大ブレーク、トレンディードラマの女王と呼ばれた。映画「藏」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。近年は「ハムレット」「細雪」など、舞台にも多数出演。来月、「熱海五郎一座」の舞台「任侠サーカス~キズナたちの挽歌~」(新橋演舞場 5月29日~6月26日)への出演が控える。

週刊朝日  2022年4月29日号より抜粋

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