秀岳館高校(熊本県八代市)サッカー部の30代男性コーチが部員に暴力を振るい書類送検されたとこが発覚してから、大きな問題へと拡大している。学校で体罰を食らっていた世代というお笑い芸人のカンニング竹山さんは、この件をきっかけに学校現場の体罰について考えたという。
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秀岳館高校サッカー部の暴力問題を期に思ったことは教育現場での体罰のこと。
秀岳館に関して言えば、一連の問題についてはちょっとデタラメ過ぎると思いました。なんでこんなデタラメなことが起こったかと言うと、「学校ビジネス」だから。学校というのは生徒を取り合わなければビジネスが成り立たないというのが根底にある。
調べてみると秀岳館は大きな学校で、サッカー部は強豪校と報じられていますが、全国大会の常連校ほどではない。サッカー以外にも強い種目の部活もあったり、学校経営がスポーツ強豪校という方向にいっていたのでしょう。
だから、サッカー部の暴力問題が出た時に、監督が上京までしてテレビの情報番組に出演した。そんなことする監督は意味がわからないけど、誰しもが推測してしまうのは、何かつながりがあったんだろうなと思ってしまいますよね。
暴力問題が表面化して先に体裁を整えようとした中で一番ビックリしたのは生徒たちに謝罪動画をやらせていたこと。もうどこからどう見てもダメ、あんなことをさせるのは0点じゃないですか! あまりにもヒドイ!
サッカー部はもちろんだけど、他の部活も、それこそ学校の体制そのもの、教育方針から立て直さないと、生徒と保護者に本当に申し訳ないことをしている。4月に入ったばかりの生徒さんたちもいるわけでしょ!?
誰が悪かったかって、サッカー部の監督やコーチもそうだけど、根本は学校をデカくしていこうとした学校経営者ですよね。その人たちのせいで、痛手は全て生徒がかぶらなければならない。果たして、それが教育なのか? あんなのが教育現場なのか? 高校生活は人生で1度きりしかない大切な時間なわけですよね。人生の中でかけがえのない思い出を刻む場所と時間ですよね。