秋篠宮家の次女、佳子さま(27)が宮中行事や参拝などを除き、会場に出向く公務としては2年3カ月ぶりに姿を見せた。今年の秋に28歳を迎える佳子さまは、落ち着きを増していた。ダンスの練習も封印し、公務に専念する内親王に期待がかかる。コロナ禍でリモート公務が中心であった令和の皇室も、徐々にその姿が見えてきた。
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5月7日、東京都千代田区で開催された『森と花の祭典―「みどりの感謝祭」』の式典。この式典は、これまで秋篠宮ご夫妻から眞子さんへ、そして佳子さまへ引き継がれたものだ。
2019年に出席したときの眞子さんは、式典に相応しい淡いグリーン色のワンピースで出席していた。今回、新たに名誉総裁となった佳子さまも、薄いグリーン地に白とピンクの立体刺繍の花があしらわれた装いを選んだ。皇室の装いには、ときに相手への敬意や祝福のメッセージが込められている。
佳子さまのあいさつも、その声は以前よりもやわらかく落ち着いた印象だ。
「わたくしもこの祭典をきっかけに、森林や草花の果たす大きな役割について、改めて考えております」
あいさつを終えると、若々しい新名誉総裁に会場から拍手が寄せられた。
画面を通じたリモート公務が続く2年間ではあったが、皇嗣家を支える内親王としての存在感が増している。
■皇室を出たいという思い
事情を知る人物によれば、佳子さまは大学を終えたら皇室を出たいとの思いを抱いていたという。実際、皇室典範第十一条には、皇族の離脱を可能とする規程もある。
<年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる>
「そうはいっても卒業する頃には、現実問題として皇室会議を経て離脱するのはそうたやすいことではないと、理解はされたようです。それで結婚することで、皇室を出たいとの考えをお持ちになったようです」(前出の人物)
しかし、姉の眞子さんは小室圭さんと結婚してニューヨーク生活を送るなかでも、英米日のメディアやパパラッチに写真や映像を盗み撮りされ、その画像をネットでさらされる日々が続いている。小室夫妻が2021年11月に、ニューヨークに到着したときなどは、2人が空港から新居に到着するまで追いかけられ、住まいの建物の写真付きで報じられた。