丸山茂樹氏は、国内ツアー初優勝の桂川有人選手、米女子ツアーで圧勝した畑岡奈紗選手などについて語った。
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国内男子ツアーの「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」(4月21~24日、茨城・PGM石岡GC)で、桂川有人(23)がツアー初優勝を飾りました。
最終日はトップタイで出て、前半だけで6バーディー。見事ホスト大会を制しました。1月の「SMBCシンガポールオープン」が2位、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」も惜敗で2位。ほんとに順調ですよね。4日間を戦ううえで、何か自分の中でつかんだものがあるんじゃないですかね。
これで複数年のシードが確定しましたし、7月の全英オープンに出られます。若くして優勝すると、こうやっていろんなことに計算が立っていくから、余裕ができる。これが大きいんですよね。自分のやりたいことを試しながら試合ができるので、可能性が大きく広がります。
アメリカの女子ツアー「DIOインプラントLAオープン」(4月21~24日、カリフォルニア州ロサンゼルスのウィルシャーCC)では、畑岡奈紗さん(23)が6勝目を挙げました。2位に5打差をつけての圧勝。素晴らしいですねえ。
今回は会場がロサンゼルスなので、ウチの息子から「練習場で一緒になったよ」なんて話も聞いてました。
今シーズンは開幕から出場8試合での最高成績が11位で、この前週は予選落ちでした。でも、マイワールドを持ってる人ですからね。自分の世界に入って集中してやれれば強いですよ。
畑岡さんも左手首に黒いバンドのようなものを巻いてますね。睡眠や休息の質や肉体的な回復状態を計測するウェアラブル端末なんですけど、最近の若い選手はああいうのが好きなんでしょうね。
幼いころからスマホで何でもできた世代ですから。僕なんかは「何でそんなに管理されなきゃなんないんだ」なんて思っちゃいますけどね。まあトシの問題ですね。寝不足だろうがなんだろうが、試合なんだからやるしかないと思うんですけどね。最近の子はそうじゃなくて、「こうやって管理してくれてるから安心だ」ってな感じなんでしょう。