入江琢也医師(写真右)と編集長。現役開業医の立場から、いい病院の見分け方を話されました
入江琢也医師(写真右)と編集長。現役開業医の立場から、いい病院の見分け方を話されました

■相性が合うのが重要。まずは数カ所を受診してみる

編集長:次の質問ですが、「希望する医師にみてもらうのは難しいのでしょうか? かかりつけ医の紹介があっても、希望する医師ではない、他の医師が担当することもあるのですが、これはどうしてでしょうか? 医師は指定できないのでしょうか?」

入江:チーム制をとっている病院では医師を指定しても、必ずしもその医師が診察してくれるとは限りません。ただし、そうであっても、指定した医師に診察してほしい旨を伝えることは全く問題がありません。

編集長:次に、「最初にかかるクリニックの選択次第で紹介される病院や治療選択の幅が変わってくるのではないでしょうか? いい開業医を見分けるコツ、またはこういったクリニックは避けたほうがいい、というポイントをお聞かせください」という質問です。

入江:クリニックは紹介状なしで受診できますが、病院のように手術件数などの基準がありませんので、自分と相性の合うクリニックに出合うために、数カ所受診してみる方法もあると思います。その場合は自分に向き合ってくれる医師を探すことを目的とされるといいと思います。

■希望する病院名を具体的に上げて、医師に相談

編集長:最後に私からも質問したいのですが、患者さん、または同席する家族が開業医の先生に手術する病院を相談するときに、心がけるべきこととは何でしょう?

入江:患者さんは最低限のからだの負担で最高の治療を希望されていらっしゃいます。私たち開業医もできるだけ、その希望にそったように考えていますが、まずは相談の前に「手術数でわかるいい病院」ムックや病院のホームページなどを参考にされて、具体的な病院名を挙げて開業医の先生と相談されるのがいいと思います。

編集長:ありがとうございました。

(構成・狩生聖子)

※週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院」創刊20年記念セミナー「医師が本音でトーク“いい治療”は病院選びで決まる!」の第2部を要約

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