週刊朝日 2022年6月10日号より
週刊朝日 2022年6月10日号より

 二つめは、「バリエーションを必要としている」こと。服や時計など、できるだけ同じものを身につけたくない職業の人、例えば営業マンや人前に出る機会の多い人なら、服や時計のサブスクはメリットが大きい。

 そして最後は「期間限定」であること。単身赴任で一人暮らしを始めた人が家具や家電のサブスクを利用したり、新製品のロボット掃除機を試しに使ってみたいときなども、威力を発揮する。

「無料期間の終了を忘れてしまう、退会できるまでの期間が決まっているのを知らなかったなど、うっかりミスでせっかくのお得なサービスが台なしになってしまうことも意外に多い。また退会しようと思っても、やり方がわからないというトラブルも少なくないようなので、有料登録する前に退会方法や退会条件などをしっかりチェックしておくのがいいですね」

 まさかとは思うが、入っていたのを忘れているサブスクはないか、また料金が値上がりしたものもあるので、いつのまにか高い料金を払っていないか、見覚えのあるサービスを今一度確認されたし。

 とはいえ、正しい使い方をすれば、お得感も大きいのがサブスクだ。「お得なだけでなく、品選びに迷う必要がなかったり、出かけないでも家に届くなど、便利な付加価値があるサービスも多い」と、風呂内さんはいう。最後に、最近話題のサブスクをいくつか紹介しておこう。

 コロナ禍を経て、レストランやカフェのサブスクサービスは休止したものも少なくない。その一方で、花やおやつ、コーヒー豆やオンラインレッスンのサブスクなど、おうち時間の一服になるようなものを届けるサービスが増えている。

 またサブスクのターゲットも多様化。帝国ホテルのサブスクなど、大人向けの高額サブスクも見かけるようになってきた。

 値上がりラッシュの折、まずはチャリンチャリンが止まらない幽霊サブスクを整理したら、その代金でお得な新サービスに乗り換え。果敢に、新しい時代の便利な仕組みを活用しよう。(ライター・福光恵)

週刊朝日  2022年6月10日号

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