週刊朝日 2022年6月10日号より
週刊朝日 2022年6月10日号より

 そうして目の前に出現した新顔サービスを使いこなそうと試みるうち、各種サブスクにあれよあれよと登録。サブスク貧乏やサブスク疲れを起こす人も増えている。

 メディアに勤める50代の会社員女性も、エンターテインメント系を中心にサブスクの有料サービスにつぎつぎ登録し、深刻なサブスク疲れを感じている一人だ。始まりは音楽配信サービスだった。

 以前はiTunesで曲を購入したり、自分のCDをせっせとそこにアップロードしたりして、iPodで音楽を聴いていたが、やがてiPhoneに買い替えるうち、うっかりApple Musicで、月額980円の契約をしてしまった。

「実は今もiTunesとApple Musicの違いがよくわかっていない。当時も、『何だかよくわからんけどこっちのほうが便利そう、ポチ……』と」

 18年ごろには、仕事の資料でYouTubeを見るうち、ジュリー沢田研二)の“沼”にドボン。広告がうるさいので有料契約に切り替えてしまう。「ジュリーーーー!」と叫びながら、むさぼるように画像検索をするうち、気がつけばほかの有料動画も契約していたという。

 極めつきはAmazonだ。「何でもAmazonで買うようになるうちに、送料が無料になるAmazonプライムにグレードアップ。そうするとPrime Videoが見られるから、どんどん見ちゃうわけです。コロナで在宅が多くなったこともあって、映画やドラマを見るのが生活の一部になり、簡単に抜け出せなくなりました」

 見たい作品があったことから、当時月額880円で割安感のあったネトフリも契約、さらにそこにもない作品を求めてU-NEXTの無料期間にも契約するが……。

「お約束で無料期間が終わったのを忘れ、自動的に本契約がおこなわれて今に至ります。一時はこうした動画配信サービスの月額が1万円超えしたことも。いくら見放題といっても時間は限られていて、ぜんぜんお得じゃない。反省しました」

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