「喜んで働きますよ」とテリーさん。(写真/本人提供)
「喜んで働きますよ」とテリーさん。(写真/本人提供)
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 今月3日、日本大学の新理事長に就くことが決まった作家の林真理子さん(68)。日大の卒業生はこの人事をどう見ているのか。林さんに期待すること、求められる能力は何か。演出家のテリー伊藤さん(72)に話を聞いた。

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「学生をどう味方につけるかが一番重要だと思いますね」

 同大経済学部出身のテリーさんはそう語る。

「日大の一連の騒動で感じたのは、学生がもっと行動を起こしてもよかったんじゃないかということ。僕が日大生だったときに学生運動をしていた、ということもあるかもしれないけどね」

 そのうえで、テリーさんは学生へ情報を発信することの重要性を強調する。

「でも日大が変わるには彼らの力が欠かせない。まずは何をするのかを公約として明らかにすることが大事。林さんが何をしようとしていて、何を考えているのか。それをSNSでもライブ配信でもいいから、発信していく。そういったパワーが必要だと思います」

 発信することは「体制に丸めこまれないためにも必要」だという。

「何ができないのか。それはこういったところから圧力がかかっているからだとか、それを学生たちにきちんと示す。彼らに取り入っていくことですね」

 また、トップに立つ人には“ある能力”が必要だと、経験から感じるという。

「僕は、今まで4人の都知事を見てきましたけど、皆さん職員を使うのがうまいです。自分ができないことを下の人に任せているんですよ。『人をうまく使う能力』は必須だと思います」

 そしてこう言う。

「今度の理事長という職は、落下傘で伏魔殿に飛び込んでいくようなもの。体制の中で”革命”を推し進めていく能力も必要になる」

 テリーさんらしいエールも。

「タックル問題や前理事長の件があって、いまの日大生は肩身の狭い思いをしてきたんじゃないかな。合コンに行っても、『日大生だ!』って負い目を感じて言えなかったんじゃない? 林さんには学生が誇りを持てる学校にしてほしいですね」

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