すでに許されている状態
続いて、「すでに許されている状態を作る」ですが、たとえば子どもがおもちゃを投げたとしましょう。子どもは自分を守るために「投げてないもん」なんて明らかなうそをついたりしますよね。こういった場合でもまずは、「どうして投げたくなっちゃったのかな?」と、子どもがおもちゃを投げた理由について一定の理解を示す言動や態度をとると効果的です。
そして、「そうなんだ、ママわかったよ、大丈夫だよ」「もうママ怒ってないよ」と子どもの行動を許す状態を作ってから初めて、「ここがよくなかったね」「どうすればよかったかな」と、反省を促す会話をしてみてください。
子どもは怒られるという恐怖から心を守る必要がないので、断然、話を聞いてくれやすくなりますし、自分がしたことに向き合って、その後気をつけられるようになっていきます。
POINT
●子どもが反省から逃れようとするのには理由がある
●圧をかけると、子どもは自分を守ろうと必死になる
●子どもは「怒られる恐怖」を取り除くと素直になる
本原稿は、てぃ先生著『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』からの抜粋です。この本では、ママパパの子育てが楽しくなって、子どもの「困った」が「成長」に変わるコツを紹介しています。一緒に楽しく、子育てしてみませんか?