大人も子どもも同じ!心理学でいう「防衛機制」で無意識に反発してしまいます
子どもに注意をしたときに、「だって〇〇だもん!」と言い訳をしたり、人のせいにしたり、聞こえないふりをしてみたり、ヘラヘラ笑っていたり……と、反省しているように見えないことがありますよね。
子どもが反省から逃れようとするのには理由があります。人間の心には、心理学でいう「防衛機制」という働きがあって、ストレスや恐怖を感じたときに、無意識に自分の心や精神が壊れないように、守ろうとするんです。
子どもは自分を守ろうと必死
そこでどうしたらいいかというと、「防衛機制」が働かない環境にすることが必須になります。
反省を促したいからと圧をかけると、子どもは自分を守ろうと必死になってしまいます。そんな状態の子どもが、間違いに向き合って次はどうすればいいか考える、なんていうのは不可能ですよね。
そういう場合は、叱る前に「心と精神が傷つかない保証をする」そして、子どもに対して「すでに許されている」という状態を作る、この2つが重要になります。
心が傷つかない保証
まず「心と精神が傷つかない保証」ですが、典型的なのは、大人がよくやる「怒らないからちゃんとお話聞いて」というやり方です。子どもに「傷つけないよ」ということを事前に知らせて、安心して話を聞ける環境にしようとするわけです。
こうすると、少なくとも急にカミナリを落とすよりは、子どもが素直に聞いてくれることが多いと思います。
ただ、怒らないと保証したのに怒ってしまった場合、当然、次回から話を聞かなくなってしまいます。ですから、この方法を使うときは、必ず「怒らないという保証」を守ってあげてください。