人気K-POPグループ「BTS(防弾少年団)」が今月14日、公式YouTubeチャンネル「BANGTAN TV」で活動を一時休止してソロ活動に専念する意向を表明した。
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同グループは韓国のみならず米国などでも人気を集めていることもあり、世界中のARMY(=BTSのファン)に衝撃をもたらした。発表後には、所属事務所「HYBE」の株価が一時期前日比で約27%も下落するなど、あまりの影響の大きさに、所属事務所が活動休止説を否定するなど火消しに奔走する展開となっている。
男性K-POPグループでは、過去に東方神起なども日本で絶大な人気を誇ったが、今回の「BTS現象」はそれとは少し違う、と音楽誌のライターは語る。
「ボーカルスキルに関しては分裂前の東方神起の方がうまいという見方もありますが、ダンススキルやパフォーマンス力はBTSの方が上でしょう。決定的な違いは東方神起が日本市場をかなり意識して、日本語による日本向けの楽曲やアルバムをリリースしていたのに対して、BTSは日本よりも米国市場を意識したことで、人気をよりワールドワイドにしたことです。人気の広がり方としては、BIGBANGに近いかもしれません」
もともと、韓国のエンタメ市場はそれほど大きくなく、ビジネス規模を拡大させるためには海外進出が不可欠だった。
そうした中、東方神起や女性K-POPグループのKARA、少女時代などは、同じアジア圏で自国よりも大きな市場規模を誇る日本を最大のターゲットにしていたわけだが、SNSの発達などにより、近年はよりダイレクトに日本以外の海外市場にもアプローチできるようになった。その結果、BTSのように日本を飛び越えて、米国やヨーロッパで評価を受けるアーティストが誕生するようになった。
「もちろん、BTSにしろ、BIGBANGやTWICEにしろ、まだ日本市場はそれなりに意識はしており、決してないがしろにしているわけではない。ただ、以前ほど日本依存ではなくなっているのが現実です」(前出の音楽誌ライター)