【照明】
・白熱球を電球系蛍光ランプに→2270円
・白熱球をLEDランプに→2430円

【テレビ(液晶)】
・視聴を1日1時間減らす→450円
・画面の輝度を「最大」から「中間」に→730円

 続いて、家事アドバイザーの矢野きくのさんに、省エネのコツを聞いてみよう。知っていたとしても取り組んだことのない“知恵”があるはずだ。

 矢野さんによると、暑い夏は、まずは室温を上げない工夫をすることが大切だという。室温を下げることでエアコンを使わなくてすむ時間が増える。エアコンを使うにしても室外と室内の温度差が小さい方が、消費電力が少なくなるメリットもある。

「私の住まいでは、日当たりの良い部屋と良くない部屋で室温が5度違いました。5度も違えば、エアコンを使うかどうかや、使う際の温度設定にも大きく影響しますよね。直射日光の当たる部屋は、窓の外にすだれなどをかけてみてください。日光を遮ることで室温はぐっと下がります」(矢野さん)

 室温を下げた後は、エアコンを使わず風に頼る工夫をしてみよう。家の窓で2カ所、開けると風通しが良くなる組み合わせを探してみてほしいという。

「私もいろいろ試しましたが、開ける窓によって風の入り方が大きく違ってきます。ティッシュを1枚持って、風による揺れ具合を見てみると、どの組み合わせが良いかわかりやすいと思います」(矢野さん)

 ほかにも、部屋にいる人数が多ければ扇風機やサーキュレーターで全体に冷たい空気を行きわたらせる必要があるが、「1人や2人なら、人がいるあたりにエアコンの冷気が直接届くように風向きを調整すれば十分」と言う。 

■朝食と夕食で別々のカゴ

 冷蔵庫は、冷気が逃げないように開けている時間を減らすことが重要。矢野さんはおかずや食材を、朝食用と夕食用で別々のカゴにまとめて冷蔵庫に入れている。

「お子さんですとか、冷蔵庫を開けてからどこに何があるか庫内を探す方もいると思います。こういうものが欲しければこのカゴを取り出して、と家族で共有しておけば、カゴを取り出す作業だけで済み、開けている時間を短縮できます」

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