照明は、前述したように白熱球をLEDランプに変えるだけでも大きな効果を得られる。また、消し忘れが多い場合は、人が来た時だけ点灯する「人感センサー付き電球」の購入を考えるのも一手だ。

■新電力「乗り換え」も一手 

 新電力への乗り換えについては、矢野さんは「一度は検討してみる価値あり」とする。矢野さんが検討対象として挙げるのは「セット割」だ。

「携帯電話会社やガス会社、ガソリンスタンドなど、すでに家庭での支出が大きいものと電気をセットにすることで、割り引きになる場合があります。調べてみてお得であれば、今からでも乗り換えて良いと思います。ただ、撤退する事業者も増えており、リスクがあることは忘れないでください」

 また、電力会社と最大アンペア数のプランで契約している場合、一つ下のプランにすれば月に数百円の節約ができる。アンペア数での契約を採用していない電力会社もあるため、まずは契約内容の確認が必要だが、同時に使う可能性がある家電のアンペア数を合計して、余裕があれば切り替えてもいい。

 では、思い切って省エネ性能の高い家電へ買い替えるのはどうか。

 環境省はホームページで、新旧の家電の省エネ性能を比較し、節約できる電気料金の目安もわかる「しんきゅうさん」を運用している。

 ただ、矢野さんはこう指摘する。

「最近の家電は、価格が昔とは比べものにならないくらい高い製品があります。電気料金の節約には優れていても、購入金額を考えた場合、10年、15年と使って元が取れるかどうか。元を取るという考えを持たない方がいいと思うこともあります。節約できる電気料金と購入価格を考え、冷静に判断する必要があると思います」

 電気料金を節約する省エネは、家計だけではなく地球にも優しい。まずは行動だ。(AERAdot.編集部・國府田英之)

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