――「Made in」というタイトルはもちろん、アルバムの方向性などもメンバー全員で話し合いを重ねて決めている。「自身のルーツや原点を大切にしながら、今、目の前にいる人を幸せにするためにできること」が今回のコンセプトだ。
平野:「Made in」のあとにはいろいろな言葉が入ると思う。僕なら、日本で生まれて、ジャニーズに入って今こうしてアルバムを出せているので、「JAPAN」とか「ジャニーズ」とか。そういう原点を意識しながら、僕たちの幅を楽しんでもらえるアルバムにしたいな、と思いました。
■もっと心こめたい
神宮寺:自分たちで細かいところまで取り組み始めたのはここ1、2年ですけど、デビュー当時から自分たちの案を出してやってみたいという思いがありました。みんなで積極的に案を出していたら、もっと心のこもったものができるんじゃないかと思い、自然に今のスタイルになっていきました。
高橋:僕たちが成長するうちにやりたいことが増えたというか。その意見をスタッフの方々が広い心で受け入れてくれて、うまく作品に昇華してくださるので、本当にいつも感謝です。
平野:「ichiban」のMVも、和のテイストを強めに出したいという僕らの意見を反映してくれました。「Magic Touch」を撮ってくれた新保拓人監督にお願いしたのですが、画は美しいし、パッと見ただけで世界観が伝わるような技を駆使して撮ってくださいました。
――振り付けは世界的なダンサー、RIEHATAが手掛けた。撮影中には、これまで積み重ねてきた自分たちのチーム力を感じる出来事があったという。
平野:ダンスはめちゃくちゃかっこいいんですけど、RIEHATAさんがすごく面白い方で、僕らのモチベーションだけではなくて、現場の空気ごと上げてくれるんですよ。他のスタッフさんもカメラの奥で一緒に踊ってくれて、それがめちゃくちゃ楽しかったです。
高橋:「ナンバーワンだ感」を出すために、撮影中もずっと盛り上げてくれていたもんね。
平野:「余裕だよ! 余裕!」「王者の風格!」とか、ずっと合いの手の声をかけてくれて(笑)。ああ、これも僕らのチーム力だなと感じました。
(構成/ライター・大道絵里子)
※AERA 2022年6月20日号 より抜粋