先日、2022年版の『男女共同参画白書』が閣議決定された。人生100年時代における結婚と家族についての課題について提言しているが、その中で、20代男性のおよそ7割が「配偶者、恋人はいない」、およそ4割が「デートの経験がない」というところがクローズアップされ話題になった。お笑い芸人のカンニング竹山さんは「4割がデート経験ナシ、そんなわけないだろ」と思ったが、あることに気づいたという。
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この報道が出たときに率直なことを言うと「ウソつけよ」って思ったんです。20代の4割がデートの経験ないなんて、そんなわけないだろ、カッコつけてんじゃねぇーよ」って思ったんですよね。でも、調べてみたら、いや違うな、この世代の子たちは天然で「デートの経験がない」と言っている。
20代が考えていることの上位にくるのは「恋愛」だと思っていたし、「デートしたいんですけど、相手がいないんですよ~」なんて悩みをよく聞いていた。デートする相手を見つけるために、合コンばっかりしている人もいた。そういうのが減少してしまったのは、どうしてなのか? その要因は何なんだろうと考えたんですよね。
この報道があった週の『アッコにおまかせ!』(TBS)でも取り上げて、僕を含めた出演者や番組以外でも色々な世代の人たちと話して、いま色々な場面において「傷つかないでいようとする世の中になっている」と思った。
恋愛って、好きな人に出会うところから始まって、告白するまでにも時間がかかることがある。それで告白しても付き合えなかったり、付き合えてもフラれたりして、デートにこぎ着けるまでいろいろなことが起こる。その過程においては、自分自身が傷つくかもしれない場面がたくさん待受けている。
テクノロジーは進化して、10年以上前から、気になる異性に連絡を取り合うのにLINEを使ったり、出会いの場としてSNSやマッチングアプリを利用できる。そうした進化が、逆に「億劫」という言葉にすり替わって、恋愛に踏み込まない人もいるのではないか。