中日の「アライバコンビ(左)、横浜の石井琢朗(右上)とローズ
中日の「アライバコンビ(左)、横浜の石井琢朗(右上)とローズ
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 巨人坂本勇人中日の京田陽太、西武の源田壮亮らリーグを代表する遊撃手が故障や不調によって、一時、出場選手登録を抹消された。一方、二塁手はどのチームも好調な選手が多い。今年のプロ野球の傾向として、「中堅、ベテラン二塁手とフレッシュ遊撃手」の二遊間コンビが目立つ。

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 本塁から見て、内野の頂上にあることから二塁をキーストーン(重要な石)と言い、二塁手と遊撃手を「キーストーン・コンビ」と呼ぶことがある。それだけ重要なポジションなのだ。そんな二遊間コンビで「最強」と呼べるのは誰と誰だろうか。

 1951年から3年連続でベストナインを受賞したのは、巨人の千葉茂と平井三郎のコンビ。千葉は二塁手で最多となる7年連続ベストナインに輝いている。右打ちが得意で、通算96本塁打中81本がライト方向だった。筆者は、88年に千葉の「エア・フィールディング」を目の前で見せてもらった。当時69歳であったが、そのフットワークは往年の俊敏さを感じさせた。一方、平井は「打てる遊撃手」だった。2リーグ分立当時は「投高打低」で、打率.250も打てば十分だったが、53年は打率.291、通算でも.277を残している。

 攻撃型コンビの代表格は、横浜のローズと石井琢朗だろう。このコンビは、97年、98年、99年、2000年と、4年連続でベストナインを受賞している。ローズは1998年の優勝時、マシンガン打線の4番を担った。99年は打率.369、153打点(史上2位)という抜群の数字を残している。石井は通算2000安打を達成、盗塁王を4度獲得した1番打者だった。俊足を生かした広い守備範囲、投手でプロ入りした強肩を武器にゴールデングラブ賞を4度受賞している。ローズも機敏な動きで「6-4-3」「4-6-3」のダブルプレーを確実に取った。「横浜の優勝」と聞くと、マシンガン打線と大魔神・佐々木主浩を思い浮かべる人も多いだろうが、二遊間を含めた、捕手・谷繁元信、三塁・進藤達哉、一塁・駒田徳広らによる内野守備は鉄壁であった。

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