![(c)2022](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/840mw/img_c4eab150a35a72306bfa85459f6db08644579.jpg)
■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★
そっくりさんを見事に超えたエルヴィス像が誕生。とはいえ、バズ・ラーマンの感性に貫かれ、黒人差別の時代を生きた男の人生は痛ましく物悲しい。トム・ハンクスは3度目のオスカー狙い? でも彼に悪役は似合わない。
■大場正明(映画評論家)
評価:★★★★
エルヴィスに成りきって圧巻のパフォーマンスを繰り広げるバトラーと、狡猾なマネージャー役で異様な存在感を放つハンクス。人種の壁を越えた革命児と華やかなスーパースターという二つの顔の相克が浮き彫りにされる。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★
実家に写真集もあり曲にも詳しい。でもこうして有名になったのか。マネージャーとの関係性は知らなかった。もう少しじっくり曲を聴きたかった。原曲の存在にも驚いた。レジェンドの人生はいつだって刺激になります。
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★
好きな監督の作品でエルヴィスが大好きなので、通常以上に忖度なしで書きます。過剰に描写すればするほどエルヴィスの本質から遠ざかっている。エルヴィス論のような考察になっていて映画でない。主演が似てない。
(構成/長沢明[+code])
※週刊朝日 2022年7月8日号