(c)2022
(c)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

■渡辺祥子(映画評論家)

評価:★★★★

そっくりさんを見事に超えたエルヴィス像が誕生。とはいえ、バズ・ラーマンの感性に貫かれ、黒人差別の時代を生きた男の人生は痛ましく物悲しい。トム・ハンクスは3度目のオスカー狙い? でも彼に悪役は似合わない。

■大場正明(映画評論家)

評価:★★★★

エルヴィスに成りきって圧巻のパフォーマンスを繰り広げるバトラーと、狡猾なマネージャー役で異様な存在感を放つハンクス。人種の壁を越えた革命児と華やかなスーパースターという二つの顔の相克が浮き彫りにされる。

■LiLiCo(映画コメンテーター)

評価:★★★

実家に写真集もあり曲にも詳しい。でもこうして有名になったのか。マネージャーとの関係性は知らなかった。もう少しじっくり曲を聴きたかった。原曲の存在にも驚いた。レジェンドの人生はいつだって刺激になります。

■わたなべりんたろう(映画ライター)

評価:★

好きな監督の作品でエルヴィスが大好きなので、通常以上に忖度なしで書きます。過剰に描写すればするほどエルヴィスの本質から遠ざかっている。エルヴィス論のような考察になっていて映画でない。主演が似てない。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2022年7月8日号