50代で郊外の自宅を売却し、駅近のマンションに住み替え

 郊外の自宅を売却し、4年ほど前に駅近のマンションに住み替えた会社員のTさん(54)は、「住宅ローンの返済をしながら、老後、暮らしていけるのだろうか」と不安に思われています。

 住み替えを決めたきっかけは、3人いる子どもの末っ子(18)が大学に進学したこと。妻(51)と2人で暮らす日を迎えるのもそう遠くはないだろう、あと数年で独り立ちする末っ子も通学に便利だろうと思ったのです。

 ローンを組む前は、自宅を売却した代金と今までの貯金を合わせ、1000万円を頭金として入れて借入額を減らして早期完済してしまえば、老後資金が十分作れなくても、Tさんの退職金と年金で何とか老後生活を送れるだろうと計画していました。

 いざ、ローンを組もうと調べ始めると、今は年末のローン残高の1%が税金から戻ってくる「住宅ローン控除」が受けられると分かりました。利用する住宅ローンの利率は約0.68%。払う利息よりも、戻ってくる税金の方が多いことに気が付いたのです。そのため、頭金用の1000万円は10年後の繰り上げ返済に使うことにし、借入額3600万円を25年返済で、フルローンで借り入れることにしました。

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80歳目前まで住宅ローンを返済することに……