そして3つ目の面会は、入居者の家族にとっても重要です。

「コロナ禍で、入居している人と1年以上会えていないという家族の声も多く聞きます。入居者の認知症の進行次第では、孫や子どもの顔を忘れてしまうのではと不安になる家族も。事前予約制、来客は3人まで、1回15分以内といった制限付きでも面会が可能かどうかは確認しておきましょう」

■動画でのホーム見学に期待

<グッドタイムリビング株式会社代表取締役社長・岡口雅信さんの話>

 業界全体として介護職採用の活動はこれまで以上に重要になっていますが、当社では、たとえば、朝の忙しい時間におけるシニア層や主婦層の短時間勤務での採用や、館内のインフラ整備とシステム導入によるスタッフ間の円滑な情報共有や業務効率化を進め、働きやすい環境を整えることで、多様な人材の柔軟な確保を目指しています。

 感染対策も徹底して行っており、入館者の検温と「顔認証登録・未登録の識別」を実施した上で、自動ドアの開閉制御を行う「顔認証付きAIサーモカメラ」導入のほか、ホームページ内にご家族専用ページを開設しました。感染が判明した場合は、発生の経緯などを速やかにお知らせしており、ご入居者とご家族の信頼をいただけていると感じています。

 コロナ禍で見学件数は大幅に減りました。そこで今年から、ご入居者の暮らしの様子をYouTubeで積極的に公開しています。今後は動画を見て入居を決める方も増えると期待しています。

(文/白石圭)
※週刊朝日ムック『高齢者ホーム2022』から

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