1962年にロンドンで結成、今年60周年を迎えたザ・ローリング・ストーンズ。7月3日にはコロナから復帰したミック・ジャガーさん(78=写真中央)、キース・リチャーズさん(78=右)、ロン・ウッドさん(75=左)が記念ツアーのロンドン公演で元気な姿を見せた。ファッションデザイナーのドン小西さんがそのファッションをチェックする。
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「イケメンでもなく、上手くもなく、下品な歌詞で、なんで彼らは人気が出たの?」なんて寝ぼけた質問がネットにあったけどさ。今どきの人には、このロックの神様の、時代と真逆のカッコよさなんて、わかるわけないよね。
ロックとファッションは切っても切れない関係だけど、二つを最初に結びつけたバンドの一つが彼ら。しかも、60年間走り続けて、今もロックなファッションを貫いてるのがカッコいい。例えばこの日、スカジャン風ジャケットを着たミックだよ。今のミュージシャンなら肩幅狭めのジャケットに、中のシャツの裾を外出しするところだろ? それをあえて肩を強調したデザインに、シャツをインしてベルトを見せ、ボトムはお約束のピタピタパンツ。見事にブレてないもんな。
だいたいこの3人とも、20代の時と変わらないファッションができるって、身体を作る努力もハンパじゃないと見た。そんな時代に迎合しないロック魂に、星5つ!
■評価は……?(※満点は5DONです)
5DON! 「ロックなアラウンド傘寿に満点を!」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2022年7月22日号