ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」から、ジェーン・スーさんにあたる蒲原トキコを演じる吉田羊さん(左)、その父親・蒲原哲也役の國村隼さん (c)「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会
ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」から、ジェーン・スーさんにあたる蒲原トキコを演じる吉田羊さん(左)、その父親・蒲原哲也役の國村隼さん (c)「生きるとか死ぬとか父親とか」製作委員会
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 ジェーン・スーさんのエッセー『生きるとか死ぬとか父親とか』がドラマ化。作品のテーマである、父親との関係性や家族のありようなどを、主人公・蒲原トキコを演じる吉田羊さんと語ってもらった。AERA 2021年5月24日号に載せきれなかったトークも含め、特別にロングバージョンでお届けする。

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*  *  *

――ジェーン・スーさんが、父親との関係を中心に描いたエッセー『生きるとか死ぬとか父親とか』が原作のドラマで、主演をつとめる吉田羊さん。じつは、二人の父親同士がそっくりだという。

吉田:そうなんですよ。血のつながり、同じDNAを感じました(笑)。

スー:まず顔が似てますね。たぶん、日本人を100に分けても同じ部類に入るなってくらい。

吉田:ほんと、姿形がね。びっくりしちゃった。でも、雰囲気も似ているなと思います。品が良くてスマートで、それでいてユニークで、ユーモアがあって。スーさんのお父さん、一度現場に来てくださったんですよ。

スー:そうそう。そのとき、父が私の顔をじーっと見ながら、「吉田羊さんは、美人だね」って。お前いますぐ表に出ろ! 最小の単語数で、よくそこまで娘を小バカにできるなって感心しました(笑)。しかも後日、村上開新堂のクッキーをあげたいって言い出した。その場にはスタッフもたくさんいたのに、吉田さんだけに渡したい、って。出たよ、必殺、村上開新堂のクッキーが!

よしだ・よう/俳優。ドラマ・映画・舞台など、
<br />幅広く活動。現在放送中のドラマ「生きるとか
<br />死ぬとか父親とか」(テレビ東京系)でジェー
<br />ン・スーにあたる蒲原トキコ役をつとめる 
<br />じぇーん・すー/コラムニスト、作詞家、ラジ
<br />オパーソナリティー。『貴様いつまで女子でい
<br />るつもりだ問題』で講談社エッセイ賞受賞。本
<br />誌で「先日、お目に掛かりまして」連載中(撮影/写真部・加藤夏子)
よしだ・よう/俳優。ドラマ・映画・舞台など、
幅広く活動。現在放送中のドラマ「生きるとか
死ぬとか父親とか」(テレビ東京系)でジェー
ン・スーにあたる蒲原トキコ役をつとめる 
じぇーん・すー/コラムニスト、作詞家、ラジ
オパーソナリティー。『貴様いつまで女子でい
るつもりだ問題』で講談社エッセイ賞受賞。本
誌で「先日、お目に掛かりまして」連載中(撮影/写真部・加藤夏子)

吉田:現場でみんなでいただきました(笑)。ちゃんと、スーさんのお父さまからです!って言って。一見さんは買えない開新堂を、さらっと贈ってくださって。そりゃモテるわと思いました。何よりイケメンだし。

スー:女の人に甘えるのがうまいんですよね。困ったなあ。

――そんなスーさん自身も、父親に対して「この男に何かしてあげたい」と思ってしまうのだという。

吉田:娘に男としてそう思わせるって、すごいことですよね。

スー:まあ、そういう男なんですよ。父は人たらしなんですね、究極の。吉田さんのお父さんは? そもそもどんな人なんですか?

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「うちの父と真逆!」