そこで、手始めにやるべき方法が「歩き方」や「靴」を見直すことです。
実のところ、私のクリニックでも「歩き方」を変えるように指導してリハビリしたり、単純に靴を変える指導をしただけで治ってしまう方も少なくありません。
特に靴選びは、かなり重要です。「足の不調」を感じ、なかなか改善しない方は、まず、靴を見直してはいかがでしょうか。
注意すべき点は、自分の足の構造や歩き方、筋力、用途に「最適な靴を履いているか」ということです。繰り返して強調しますが、「最適な靴」を履けば、足への「負荷」を下げることができますし、活動限界値も向上するからです。
靴選びには、具体的には以下の3つが重要となります。
(1)かかとの部分(アウトソール)
用途に合わせて衝撃をきちんと吸収できるか、かかと部分をしっかり包み込むことができるか。
(2)甲
ひも(あるいはベルト)でしっかり調整できるか。緩みがなく、きつすぎないか。
(3)インソール
用途に最適なインソールで、足裏のアーチ構造をきちんと保護できているか、ぐらつきはないか。
以上の3つのうち、3番目のインソールについては、靴とは別に市販されているものがあります。症状によっては医師の処方のもとで作成することが可能で一部、健康保険も適用できます。
最近は「足の健康を重視する人」に向けた市販の靴もたくさん出ています。例えば「fitfit(フィットフィット)」「アシックスウォーキング」「アキレス・ソルボ」「パトリック」など、デザイン性にも富んだブランドの靴が増えていますので、自分が気に入ったデザインで最適なものが見つかれば、それを選ぶのも良いと思います。