【図1】
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【図2】
【図2】
【図3】
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なぁさん/Nストレッチ代表 ストレッチトレーナー
なぁさん/Nストレッチ代表 ストレッチトレーナー

 人間は座っている「だけ」で疲れる。

 肩コリ、腰痛、首コリ、背、むくみの原因は「座り仕事」だった!

「ただ座っているだけなのに、なぜ疲れてしまうのか」。

その答えはシンプルで明快。

「筋肉は動かさないと硬くなる。硬くなると、血流が悪くなり、コリが生まれる」。

 硬くなった筋肉を徹底的にほぐし、コリをとる。それにはストレッチしかない。

『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』の著者、ストレッチトレーナーのなぁさんに「座り仕事」のしつこい疲れのとり方を聞いた。

●「肩コリがずっと続く」と思ったら、このストレッチ

 肩コリの原因のひとつに「巻き肩」があります。これは肩関節が通常より前にずれてしまっている状態を指します。

 体勢は自然と前かがみになり、猫背は悪化し、「疲れやすい体」になってしまいます。

 巻き肩の大きな原因は、肩甲下筋(けんこうかきん)が硬くなることです。肩甲下筋は、腕を内側にひねる筋肉。【図1】のイラストを見てください。

 肩から腕にかけてついており、硬くなると肩を後ろに開く力が弱くなります。すると少しずつ肩が内側へと引っ張られるようになり、巻き肩になってしまうのです。

 巻き肩には「猫背を悪化させる」だけでなく、「背中に脂肪がつきやすくなる」「首が前に出て下がりやすくなる」「呼吸が浅くなる」など、さまざまな弊害があります。

 この機会に肩甲下筋をしっかり伸ばし、巻き肩を解消しましょう。ストレッチをご紹介します。

ステップ(1) 両手を上に伸ばし、交差させ、手のひらを合わせる(【図2】

ステップ(2) そのまま両手を上に向けて伸ばしながら、体を横に倒す(【図3】

 以上です。このストレッチのポイントは「腕に力を入れないこと」。腕に力を入れると、お腹の筋肉が伸びてしまいます。

関連記事:ガチガチの肩甲骨がほぐれる「神ストレッチ」

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「鏡にうつった猫背が、あまりにひどくてドン引きした」