5月18日発売のAERA5月25日号は巻頭で、コロナ禍と混乱する入試改革というダブルショックにさらされる大学入試を特集。国立大学がじわじわと増やしている「AO・推薦枠」に注目し、全国に82あるすべての国立大学の「AO・推薦比率」を一覧で掲載しました。第2特集は「新型コロナウイルス」。自粛解除でささやかれる「第2波」について取材したほか、マスク流通のいま、オンライン教育の行方についても記事を掲載しています。この号の表紙は、世界最大のプロレス団体WWEのスーパースター、中邑真輔さん。撮影はもちろん、蜷川実花です。
経済の停滞とともに国立大学志向は強まっていましたが、大学入試改革が迷走する中で、国立大学の中でもとりわけ「AO・推薦入試」への注目が高まっています。少し前までは一般入試でしか受験できなかった東京大学や京都大学も、いまや「AO・推薦入試」を実施。東大は21年度入試から、推薦入試の要件を緩和し、さらなる受験生獲得に動き出しました。巻頭特集「国立大学にはAO・推薦で入る」では、全国にある82の国立大学について、募集定員に占める「AO・推薦比率」を算出し、一覧で掲載。旧七帝大に東京工業大学・一橋大学・神戸大学を加えた難関10大学については、各大学のAO・推薦入試で実績のある高校の一覧も掲載しています。
さらに、筑波大学、東京外国語大学、早稲田大学、慶応義塾大学のAO・推薦入試を突破した4人の大学生の「高校時代」を徹底取材。何に時間を使い、何に心を動かして、どんな体験をしたのか。子細にレポートしています。
第2特集として、新型コロナウイルス関連のニュースも総力取材。39県で緊急事態宣言が解除され、明るい兆しが見えてきましたが、一方で「第2波」の到来が懸念されています。欧米で猛威を振るったウイルスが日本でも流行、ということになれば、現状の約10倍の感染者がでるのではないか、ともささやかれているいま、その第2波を押さえ込む方法を取材しました。マスク流通の「二極化」についてもその実態をルポ。医療用は投機目的の売買で高騰、一般用は投げ売り状態……という現実が浮かび上がりました。コロナ禍のなかで見えてきた「数値化できないリスク」について語り合う、東浩紀さんと藤田孝典さんの対談も掲載しています。
この号の表紙は、世界最大のプロレス団体WWEのスーパースター、中邑真輔さん。真っ赤なライトの中で存在感を放つ中邑さんはインタビューで、プロレスは今こそ必要不可欠な存在になっている、と話します。実際、米フロリダ州では、食料品店や病院、銀行などとともに「エッセンシャルワーク」と認められ、無観客ながら興業を続けています。「無観客だからこそできる試合もある」「一生懸命楽しく生きたい」と語る中邑さんの言葉には、不思議な力が宿っていました。
ほかにも、
・オンライン教育は「横並び」より「個別最適化」を目指す
・御朱印だけじゃない 「御城印」が開く未知との遭遇
・#検察庁法改正案に抗議します
・雅子さまの経験はポストコロナにこそ生きる
・5G「使い道はないのに巨額投資」に異議あり
・連載「放談バカリズム」ゲスト中丸雄一(KAT-TUN)
・池田大作研究 世界宗教への道を追う 連載第20回 「マルクス主義との相違」
などの記事を掲載しています。
AERA(アエラ)2020年5月25日号
定価:364円+税
発売日:2020年5月18日(月曜日)
https://www.amazon.co.jp/dp/B087GVXZ5Q