現役のときは瀬古さんとは一切口を利いたことがありません。こちらとしては全くえたいの知れない、奥が深く神秘的な存在でした。引退後に話をしたら、冗談好きでおしゃべりな人でした。そんな瀬古さんに勝ったのは、ロス五輪のときの一度だけでしたね。
私は96年に現役を引退し、総監督という立場にいます。宗監督で総監督です。
旭化成陸上部としては、ニューイヤー駅伝での優勝を目標としています。まず個人のレベルを上げることでチーム力を向上させる練習を積んでいます。もう勝って当たり前になっているので2位や3位では周りが認めてくれません。
私たちが強く、そして勝ち続けることで旭化成の企業価値の向上に貢献できると思います。
陸上部の歴史はまだまだ続いていきます。
(構成/本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2022年7月8日号