味澤将宏氏(左)と足立光氏(撮影/写真部・小黒冴夏)
味澤将宏氏(左)と足立光氏(撮影/写真部・小黒冴夏)
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 世界中で起きている出来事と、それにまつわる会話がリアルタイムに繰り広げられる場所、ツイッター。企業のマーケティング担当としてツイッターをどのように活用するかは大きな命題となっている。2020年1月に発売された『世界的優良企業の実例に学ぶ「あなたの知らない」マーケティング大原則』から、経営とマーケティングのスペシャリストである著者の足立光氏と元Twitter Japan広告事業本部長・味澤将宏氏による、意外と知られていないツイッターマーケティングについての対談を紹介する。

*  *  *

足立:今では、ほとんどの企業がツイッターでのコミュニケーション活動をやっている、あるいは、やったことがあるという状態でしょう。ただその中で、話題作りに成功した企業もあれば、失敗した企業もあります。その違いは何なのでしょうか。どうやったらツイッターを、もっとうまく話題化に活用できるのでしょうか。

日本における月間アクティブユーザー数は4500万以上。日本は世界2位のマーケットで、ツイッター社のグローバル収益の17%を占める
日本における月間アクティブユーザー数は4500万以上。日本は世界2位のマーケットで、ツイッター社のグローバル収益の17%を占める

味澤:うまくいかない会社の多くは、ツイッターを単に広告メディアのひとつとしか考えていない場合が多いと思います。ツイッターが持っているせっかくのポテンシャルを活用しきれていないと感じます。

足立:ツイッターは、話題作りの場ですよね。それを企業は広告の一部、一方的なコミュニケーションとしかとらえていない。そこが一番の勘違いじゃないかと思うのですが。

味澤:ツイッターというプラットフォーマーがマーケターに提供できる、最も大きな要素は「会話」、つまり「話題化」です。それは同じソーシャルメディアでも、フェイスブックやインスタグラムの「ルック・アット・ミー」(自分を見て)というユーザーの態度とは違って、ツイッターのユーザーはもっと積極的に情報を取りにきています。ブランドからのツイートであっても、いいものであればみんなに広めたい、それについて会話をしたいというのがユーザーの態度としてあるわけです。そうしたツイッターユーザーの特長をちゃんと理解して、会話を作っていく、会話に参加していくということができている企業は、ツイッターをうまく活用していると思います。

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