●サバ缶でもOK!ただしフライはNG

 1つめは、ビタミンB1が多いこと。

 ビタミンB1が豊富にあると、体にたまったお酒の分解が早くなります。つまり、二日酔いを早く解消してくれるのです。

 2つめは、ビタミンB2が豊富なこと。

 ビタミンB2は肉の食べすぎでできる老化物質・過酸化脂質を分解します。しかもビタミンB2は脂肪の燃焼を助け、肉の脂を燃やすダイエット効果があるのです。

 3つめは、皮膚トラブルを予防するビタミンB6が多く含まれていること。

 ビタミンB2とのダブル効果で、肉の食べすぎやお酒の飲みすぎでできる「大人ニキビ」や肌荒れを起こさないようにしてくれます。

 しかも、ビタミンB6はお酒の飲みすぎで「肝臓に脂肪がつく」ことを予防してくれるのです。

 お酒は飲みすぎると老化が進んでしまうので、サバでストップをかけてしまいましょう。

 4つめは、ナイアシンが豊富なこと。

 ナイアシンは二日酔いの原因であり、二日酔いによる頭痛の原因であるアセトアルデヒドの分解をします。お酒を飲む人ほど、しっかりとっておきたい成分です。

 5つめは、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富なこと。

 この2つの成分が脂肪でドロドロになった血液をサラサラに若返らせます。

 これだけ多くの若返りの要素を持った食品は、ほかにほとんどありません。

 しかも、サバは年中食べられるという大きなメリットもあります。

 食べ方は、シンプルに塩焼きが一番です。一度にたくさん食べやすいからです。

 焼くのが面倒であれば「サバの味噌煮缶」を使ってみてもいいでしょう。味噌煮缶はサバの骨まで柔らかくし、おいしく仕上がっているので、たまに食べるならOKです。

 気をつけたいのは、竜田揚げなどのフライです。フライにすると、せっかくのEPAやDHAが揚げ油に逃げてしまうのです。若返りにフライは禁物。避けておきましょう。

 量の目安は、一度に1切れ(約80グラム)、もしくは2分の1缶は食べましょう。

 週に2~3回程度が目安です。

 新陳代謝が急激に低下する40歳をすぎたら、日常の習慣としてサバを食べ続けることをおすすめします。

(菊池真由子:管理栄養士)

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