わっきー/1972年、北海道生まれ。お笑いコンビ「ペナルティ」のボケ担当。千葉・市立船橋高校サッカー部で全国大会にも出場した(photo 本人提供)
わっきー/1972年、北海道生まれ。お笑いコンビ「ペナルティ」のボケ担当。千葉・市立船橋高校サッカー部で全国大会にも出場した(photo 本人提供)

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、惜しくもベスト8を逃したものの、ドイツとスペインの強国を撃破したサッカー日本代表。千葉・市立船橋高校サッカー部で全国大会出場経験があるお笑い芸人・ワッキーさんは、今大会をどう見たのか。2022年12月26日号の記事を紹介する。

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 W杯は僕にとって「特別中の特別」な存在。録画や見逃し配信も駆使しつつ、ほとんどの試合を見ました。

 今回の日本代表に強く感じたのは「一体感」です。特に正GKの権田修一選手(33)、控えの川島永嗣選手(39)、シュミット・ダニエル選手(30)が1次リーグ初戦のドイツ戦後に3人だけで抱き合っているシーンには、「ふだんはライバルだけど3人で戦っている」ことが伝わって感動しましたね。

 前回大会と同様ベスト16での敗退という結果は、大満足とは言えません。ただ、ドイツ、スペインという強国をともに逆転で倒したという勝ち上がり方には成長のあとが見えました。

 プレーで鮮烈だったのが、ドイツ戦後半から出場したFW浅野拓磨選手(28)の逆転ゴール。DF板倉滉選手(25)からの長いボールを自分の足元にファーストタッチで抑え、ディフェンダーが嫌がるようなコースにドリブルしながら左手のハンドオフで相手を抑えつつ、GKノイアー選手(36)の目の前まで行ってゴールのニアハイにシュート。この一連の動きって、とんでもなくたくさんの技術が詰まっている。こんなプレーを日本のフォワードができたということが感慨深かったです。

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小長光哲郎

小長光哲郎

ライター/AERA編集部 1966年、福岡県北九州市生まれ。月刊誌などの編集者を経て、2019年よりAERA編集部

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