容姿を受け入れる一番の近道は「自分に会えて嬉しい人」を増やすこと　しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

＊　　＊　　＊

Q：整形したのにかわいくならないし、人生も代わり映えしません。整形すればかわいくなって人生が大きく変わると信じているので、諦めきれません。自分の容姿を受け入れるにはどうすればよろしいでしょうか？（女性／フリーター／30歳／ふたご座）

A：SNSやアプリのフィルターの技術は、今すごく進化しています。それによって、昔以上に「容姿に特化された他人」を見る機会が爆発的に増えました。自分のコンプレックスをすごく刺激されてしまうし、「かわいくなれる、かっこよくなれるなら、それに越したことはない」と思ってしまう。僕もそうだし、多くの人がそうかもしれません。

　これは僕の個人的な意見なんですが、その人の魅力を伝えるのに、もちろん容姿という要素もありますが、半分ぐらいは容姿ではなくて表情だと僕は思っているんです。

　実際に人と会ったときにどこに目が行くかというと、「この人こんな素敵な表情するんだ」というところ。その人の笑い方だったりそういうものって、本人が思っている以上にすごく魅力的だったりしますよね。SNSでは、その人が持っている表情の魅力まではなかなか伝わってこないです。撮影用に作られた表情でもあると思うし。

「自分の容姿を受け入れるにはどうすればいいか」という質問に対して、僕なりの答えをお伝えすると、それは「自分に会えて嬉しい人」の数を増やしていくしかない、というふうに僕は考えています。

　なにも難しいことではなくて、こういう人がお客さんでよかったなと店員さんから思われるお客さんでいるとか、注文するときに「ありがとう」と言うとか、その程度で構わないんです。

　相手が「自分に会えてよかった」と思ってくれている、その感情は自分の自信になってくれます。それに連動して、もっと良い表情を作れるようになる。