過ごしやすい陽気が続いていますが、徐々に暑くなり、日差しの強い日が多くなってきました。
外に長時間いる日は、顔や体にクリームやスプレーなどでしっかりと紫外線対策をしている人は多いはず。でも、つい忘れがちなのが目の紫外線対策です。目からも日焼けをすると言われていますから、保護するためのサングラスは必須です。
でも、そのサングラスの選び方、間違っていませんか?
目を守る効果的な方法をご紹介します。

サングラスの選び方が問題でした
サングラスの選び方が問題でした
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日焼けには2種類ある

日焼けには2つの種類があることをご存じでしょうか。
ひとつは「サンバーン」、もうひとつは「サンタン」と呼ばれます。
●サンバーン
屋外で紫外線を浴びている時、比較的すぐに皮膚が赤くなってヒリヒリする状態や、さらに悪化して、水ぶくれができたりするような日焼けのことを「サンバーン」と言います。皮膚にとってはやけどと同じ状態です。24時間後をピークに、2〜3日続きます。
●サンタン
サンタンは、サンバーンによって焼けてしまった肌が、数日後から少しずつ肌が黒くなる現象です。体が日焼けをした肌を守るために、メラニン色素を出して守ろうとするのです。サンタンは、数週間から数カ月は肌の黒さを保ち、その後、自然に元の肌色へ戻ります。
つまり、サンタンは紫外線に対する防御反応です。肌が黒くなることは、美白を意識する女性にとっては嫌なことかもしれませんが、肌が黒くなることで紫外線から細胞を守っているわけですね。

赤くなる日焼けの後、肌を守るのがメラニンです
赤くなる日焼けの後、肌を守るのがメラニンです

目の日焼けとは?

近年、目から日焼けをするという話をよく聞きますが、そのメカニズムはどういうことなのでしょうか。
ビーチや雪山などの野外で太陽を直接浴びていると、目にも強い紫外線が当たります。
すると、脳が「目に有害な紫外線が侵入してきた」ということを感じて反応し、「メラニンを作って体を守れ!」という指令を出します。
指令を受けたメラニン色素は皮膚の細胞に入って紫外線を吸収、サンバーン(皮膚の火傷)を防ぎ、肌をダメージから守ろうとします。
その結果、肌に直接紫外線を浴びていなくても、メラニンを作ろうとしてしまうので、シミやそばかすが生じる原因になってしまうのです。
日焼け止めを塗ってお肌の紫外線対策をしていても、目は無防備のままではせっかくのケアが半減してしまいます。目に紫外線を受けると、体の内部でも防御反応が起こることを覚えておきましょう。

サンタンが起こるメカニズムです
サンタンが起こるメカニズムです

大切な目を守るために

大切な目を守るために、外出するときには、次のいずれかを利用して目の紫外線対策を行いましょう。
・ サングラス
・ 紫外線カットのメガネ
・ 紫外線カットのコンタクト
サングラスは選び方を間違えると、かえって目のためにならないことがあるので、注意が必要です。
●サングラスは薄めの色を選ぶ
サングラスを選ぶ場合、レンズの色が濃いほうが紫外線対策に効果があるようなイメージを持っていませんか? 外からは瞳が見えないので、目を覆って紫外線をブロックしてくれるように見えますが、実は反対です。
濃い色のサングラスをかけると、暗い部屋に入った時と同様によく見えないため、目は光を多く取り入れようとして、瞳孔を大きく広げて見ようとします。すると、せっかくサングラスをかけていても、目に紫外線を多く取り込んでしまうという、逆効果に。
サングラスを選ぶ場合は、なるべく薄い色のレンズがおススメです。
●紫外線カット機能の確認をする
さらに、サングラスを選ぶ場合のポイントは紫外線カット機能です。
「紫外線透過率」「紫外線カット率」など、メーカーなどによって違う表示がされていますが、なるべく紫外線カット機能が高いものを選びましょう。
また、紫外線カット機能は永久ではありません。何年も前から使っているサングラスなどは、注意が必要です。レンズにキズがついていたりしないか、確かめてから使ってくださいね。

コンタクトやメガネでも紫外線カット仕様がおススメ
コンタクトやメガネでも紫外線カット仕様がおススメ

── 人間の体には防御システムが備わっているので、通常の日常生活で紫外線を浴びても、目には特に問題ありません。
ところが、長い時間、強い紫外線を浴びてしまうと、「充血」や「ドライアイ」「眼精疲労」などを引き起こしたり、病気になるリスクも高くなります。
このようなことを避けるためにも、屋外で長時間を過ごす場合は、紫外線カット機能がついたサングラスなどで目を守るようにしましょう。目になるべく強い紫外線が入らないように工夫をすることも、美肌作りのひとつです。

お肌にも目にも紫外線対策を!
お肌にも目にも紫外線対策を!