また、100円ショップで安く買える筆頭は食品だったが、それも最近はライバルに追撃されている。パスタソースといった加工品やソースやケチャップ、スープの素なども、スーパーのPBなら78~98円で棚に並ぶ。各社のPBの値付けは、100円ショップを意識して設定していると感じる。100円なのか、98円なのか、この2円の間に流れる川幅は意外に広い。

 さらに、100円ショップでの買い物はあれもこれもと相応の数になってしまうことが多いので、この数円の差は後からじわじわと効いてくる。いまや優位性があるのは、スーパーや専門店で買うと明らかに高いと思われるココナッツミルクやスイートチリソース等のエスニック食材くらいかもしれない。日々の食卓に上るような調味料類は、意外にもスーパーのほうが安く買えてしまう。

●100円ショップで買うべきベスト3は?

 では、100円ショップで買うべきものは何だろう。筆者がいつもお勧めするのは、(1)シーズンもの、(2)お試ししたいもの、(3)ご当地ものなどだ。

 シーズンものといえば、今なら筆頭はカレンダー。デスクタイプ、壁掛けタイプ、キャラクタータイプといろいろ選べて、すべて100円。シンプルなカレンダーに特別な品質を求める人はいないと思うので、100円ショップで十分だろう。先日「金運アップカレンダー」なるものを見かけたが、もし100円で金運が上がるなら実にお買い得ではないか。スケジュール手帳類も揃っているので、特に毎年これと決めていない人は100円ショップから先に覗いてもいい。

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