ダウンタウンの元マネジャーが主導

 今回の「ダウンタウンチャンネル」は、前述したように“外部”から数十億円規模の資金を調達する事業となるようなので、かつての映画事業ほどのリスクは負わずに済むかもしれない。それでも、心配の種は尽きないようだ。

「映画事業を牽引した大崎元会長はすでに会社を離れていますが、同じく『ダウンタウン』の元マネジャーで現在のトップである岡本昭彦社長が主導しているという話ですし、吉本はかなり前のめりになっているのは間違いないでしょう。そもそも、観客が能動的にお金を払って鑑賞する映画も、ある意味では『ダウンタウンチャンネル』と同じ有料コンテンツです。当時の松本さんは今以上にカリスマ的な人気を誇っていただけに、吉本上層部も『きっと映画も成功するはず』と高をくくっていましたが、そのもくろみは外れてしまったわけです。今回の事業もその“二の舞”になる可能性は否定できません」(前出の放送作家)

 ネット配信サービスに舞台を変えて新たな“有料コンテンツ”に挑戦する松本だが、華々しい復帰の舞台となるのか否か。

(立花茂)

こちらの記事もおすすめ 松本人志さんの件 「イヤならイヤと言え」性被害の声あげた人を叩く女たちの“被害者フォビア”は胸が痛い 北原みのり
[AERA最新号はこちら]